2分以内で仕事は決断しなさい―スピード重視でデキる人になる!
けれど、少なくともこれまで折に触れて抱いていたかもしれないマイナス志向の転換、普段の仕事への取り組み方を見直すのにいいキッカケになりました。 トリンプの会議方法や企業風土を紹介する傍ら、実は行間に滲む著者自身の人柄や思考回路、一流の言い回しがキモだったりして。 物事を前向きに捉えれば、仕事に限らず毎日がどんなに面白くなるかが分かる、この本は、そんな言わば‘日々の生活指南書’かもしれません。
その根源である社長の吉越サンのお考えが詳しく述べられています。 個人的にチェックしたのは以下の点です。 ○大きな問題もエメンタールチーズのように、穴を開けてしまえば、 簡単に押しつぶせる ○会議で追求するのは「遅れたもの」と「外れたもの」 ○「がんばるタイム」を設定することにより、その前後も集中し、 かつ仕事が前倒しされる ○「前例がない」といういいわけはダメ! ○セクションをまとめると結果的に組織がフラットになる ◆もちろん「名物」早朝会議のレシピもばっちりです。 意外と(?)読みやすいので、一度手にとって見てはどうでしょうか?
吉越氏は「スピードのない会社は生き残れない」と、一貫してスピード経営の大切さを訴えます。 なにしろ、トリンプの成功の秘訣である毎朝8時半からの早朝会議では、どんな大きな問題も2分以内で決断。「考える前にまず行動」「拙速大歓迎」「修正訂正を加えながら走り続ける」と、とにかくスピード、スピード、スピードなのです。 18年連続増収増益を続けている実績を背景にした社長の言葉には重みがあり、次のような目次のタイトルを見ただけでも、刺激的な内容が想像できます。 曰く、「根回しする会議はいらない」「会議は社長と社員のしのぎあいだ」「人事と給与明細以外はすべてオープンにする」「残業して売上を上げても意味はない」。かと思えば、私語・電話も一切禁止で仕事に集中する「がんばるタイム」を毎日2時間設定したりもしています。 自信の経営手法を披露している著者ですが、最近、ちょっとした失敗をしてしまいました。 それは、著者が書いていた「吉越浩一郎の革命社長日記」というブログ上でのできごとです。渡辺淳一のファンであると書いたことが波紋を呼び、ブログに大量の抗議文が書き込まれました。あんな作家のファンが社長をやっている会社の下着なんて買いたくない、不買運動してやる! と罵詈雑言の嵐。 渡辺淳一が女性からどのように見られているかをよく考えずに書いてしまったようです。 でも、さすがスピード経営を進める著者です。すぐにお詫びの書き込みを行い、ブログを終了してしまいました。 「間違えたら改めればいい」という社長の前向きな声が聞こえてきそうな事件でした。
著者の強烈なメッセージに背筋が伸びました。己を振り返り、猛省しました。 著者の主張する点には、経営者としての経験と実績の裏付けがあり、非常に参考になります。 トリンプの“MS会議”をテーマにした良書「早朝会議革命」を読んでから、本書を読むと理解が深まると思います。 |